毎週感じることですが、月曜日の朝、皆さんは本当に元気がありません。
「おはようございます」の声が聞こえないばかりか、下を向いたままの人さえいます。
月曜日は1週間の始まりです。
笑顔と元気な挨拶でスタートを切りたいものですが、なかなか難しいのでしょう。
いわゆる「ES調査」に、「月曜日に会社に行くことを楽しみにしているか?」といった
質問項目があるくらい、多くの会社が我が社と同様の課題を抱えているようなのです。
仕事は楽しいほうがよいに決まっています。
そして、楽しさとは仕事の内容はもちろん、仕事をする環境にも左右されます。
そこで私は、「月曜日の朝から元気な会社」を目指したいと思います。
手始めに私から変わります。
これから月曜日の朝は、私のほうから皆さんに元気よく挨拶をします。
月曜日の朝、私はいつもより早く出社しています。
週末に来たメールをチェックしたり、1週間の予定と皆さんへの指示を再確認したりするためです。たまった資料に一気に目を通すこともあります。
これらのことを1~2時間で終わらせようと集中しているため、
月曜日の朝の私は、不機嫌で忙しそうに見えるかもしれません。
皆さんは、「うちのトップは月曜日の朝は機嫌が悪い」と感じているのでしょう。
私としては、機嫌が悪いということはなく、むしろ気合が入っているだけなのですが、
皆さんに私の感情が正しく伝わっていないために、このような問題が起こるわけです。
これと同じように、私は月曜日の朝に元気のない皆さんを見ると、とても心配になります。
「仕事で壁にぶつかっているのではないだろうか」
「プライベートで何かあったのだろうか」などと考えてしまうからです。
しかし、多くの場合は、皆さんが何か大きな問題を抱えているわけではないでしょう。
おそらく「休みが終わってしまった。これから1週間仕事だな」などと考えながら、
朝礼に参加しているだけのことでしょう。
特に問題がないのであれば、ぜひ、笑顔で元気に挨拶をしてほしいのです。
スポーツ科学の分野に「シャウト効果」というものがあるそうです。
大声を出すことで脳と体を活性化させるという効果だそうで、
いわれてみれば確かに一流選手が試合中に大声を出している姿をよく見かけます。
あれは、気合を入れるためだけではないということです。
何も、月曜日の朝から皆さんに大声を張り上げてほしいと言っているわけではありません。
しかし、一人ひとりが、自分から声を出そうと心掛ければ、
コミュニケーションが広がるのは間違いありません。
また、そうしたコミュニケーションをさらに促進するために、
毎週月曜日、朝30分間の掃除をします。
掃除では役割分担のために周囲の人と連携し、適度に体も動かすため、
心身を仕事モードに切り替えるための良い準備になります。
何より、オフィスが奇麗になれば、気持ち良く1週間のスタートを切ることができるでしょう。