「当社の借入金は多過ぎますか、そうでもないですか」
こんな質問を受けることがあります。
質問をしないまでも、いったいどうなんだろう?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
その際に指標となるのが2つの比率です。
1つ目は借り入れの目的によって健全かどうかという比率、
「借入目的健全比率」です。
これは分母が固定資産+運転資金、分子が借入金で、
この比率が0.8を超えると要注意です。
具体的に説明しますと、固定資産は設備投資であり、
借入金で設備投資をするのは当然です。
そして分母のもう1つである運転資金には、
①受取手形や売掛金などの売上債権、
②それに加えて材料、仕掛品、製品、商品といった棚卸資産、
③そこから引き算で、買掛金や支払手形といった買入債務、などが当たります。
売上債権と棚卸資産を足して買入債務を引いたものが運転資金であり、
この運転資金のために借入をするのも当然です。
しかし固定資産+運転資金に対する借入金の割合が0.8を超える、
つまり全部借りているのに近い状態になると危険です。
様々な規模あるいは業種の黒字企業を見ると、
0.8ぐらいがちょうどいいようです。
2つ目の比率はまた今度!!では、おやすみなさい。